初心者のためのジュニアテニス解説③

ジュニアテニス

ジュニアテニスの闇① ポイント制度
このポイント制度ですが、普通に使われれば問題なしですが、やはり我が子可愛さで制度の矛盾を突いてくる選手、親子が出てきます。
前回説明しましたが、大会には年齢区分がありますので、12歳以下であれば普通U12の大会に出て、しのぎをけづるわけです。ただし、時にはとんでもない逸材、日本の宝となる錦織選手や西岡選手、土居選手、奈良選手、本玉選手のような子供も現れます。その超エリートのために飛び級が用意されていて、自身のカテゴリーより2つ上のカテゴリーまで参加することができます※U12だけは1つ上までに限定。これは日本のテニス界を背負っていく選手を育てるという意味で、あっても良い制度なのですが、超エリートでもない一部の人がこの制度を悪用しています。

まずは最下段の大会、グレード④-Cの12歳以下を縦に見てください。ベスト16で11P、ベスト8で15P、ベスト4で20P獲得できます。次に左横の14歳以下を見てください。ベスト64で13P、ベスト32で18P入ります。ここに大きな問題があります。ベスト64とはおよその大会が本戦1回戦となります。参加者が少なく、足切りのない大会を選べば、1回戦負けでも13Pが入ってしまいます。12歳以下でこの13Pを稼ごうと思うとベスト8に入らなければなりません。このベスト8、かなり難易度が高いわけです。なので、体格の小さな、しかも技術も高くない選手が14歳以下の大会に出てボコボコにやられても、最低でも1回戦負けのポイント、うまくいくと不戦勝で2回戦負けの18Pを獲得して、ランキング表の上位に入ってくるのです。
上の表に移ります。グレード④-Bの14歳以下に運よくエントリーできて、しかも不戦勝になったりすると24Pも入ってしまいます。12歳以下で24P獲得するためには準優勝以上…、まさに闇です。このように不備だらけのポイント制度で、くだらないポイント争いをしていては日本のジュニアテニスは強くなりませんよね。

実際、ポイントをたくさん持っているシード選手と2回戦で当たって、なんでこんなに弱いの?というのは、私の経験でも多々あります。ジュニアテニスのあるある話ですね。詳細調べると上のカテゴリーばかり出場している。まあ、バランスの問題で多少はポイント狙いに行くのは分かりますけど、限度はありますよね。親の気持ちは痛いほどよくわかるので、まずはこの不備だらけのポイント制度の改正を強く望みます。

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